日本文化を継承せねば、という想いで邦楽CDを制作
私は歌舞伎や長唄と、邦楽に長く接していたので「日本の誇れる文化を大事にしなければ」という想いをずっと抱いていました。私の長唄の師匠は杵屋禄宣さんという方で、双子の兄である杵屋禄三さんは唄の専門、お二人ともこの世界で素晴らしい活躍をされています。
「日本が誇るべき文化である長唄の世界、また、自分の師匠について、もっと日本の人に知って欲しい」という思いから今回邦楽CDを制作することを提案したのです。来年還暦を迎えるお二人が「今一番ノッている時期」に文化の記録として残しておかなければと、私もこの制作のお手伝いを致しました。
三味線は世界の楽器の中で最も繊細な音質を持つと言われ、特にバチが糸に当たる瞬間の音をきちっと再生するのが難しいんです。例えば長唄の三味線は、他の三味線と違って胴に猫の皮を張ってあるので、その皮にバチが当たる瞬間の糸だけの音ではなく、太鼓の音と糸の音が交わる瞬間の、何とも言えない独特の音をちゃんと出せないと駄目なんです。また浄瑠璃とか義太夫では胴を叩かず糸しか弾かないんですね。津軽三味線はというと糸と一緒に胴も叩くんです。
そういう個々の音の違いをきちんと出すために、今回、杵屋ご兄弟のレコーディングを行う際、ECLIPSEを使って制作してみました。コレクションや上海イベントの経験から、ECLIPSEは邦楽の持つ特筆の部分をきちんと表現出来るスピーカーだと思います。
来年はパリコレに再参入!
ビジネス面に於いて今後は日本だけではなくアジアも狙って行かなくてはいけないと考えています。アジアでのビジネスを拡大して行くためには、ヨーロッパ、そして世界をベースに発展しているということが、クリエーションの面においても重要なのです。私は1982年からパリコレに参加していたのですが、当時は非常に円高だったんですね。海外へ輸出するということで負担が大きくなってきました。そこで10年を区切りにやめました。当時の状況から、日本の市場に集中し、国内での展開を成功させることが重要だと考えたからです。
それからまた15年が経ち、日本でのビジネスも軌道にのった今、来年から新たにパリコレを再開することに致しました。そのために先ず、ヨーロッパで展開するというスタンスで、昨年ロンドンにオフィスを設けました。ロンドンにオフィスをつくった理由は、人材教育の面でイギリスが非常に優れているからです。
日本とイギリスの教育の違いは何かというと、イギリスの場合は東洋、西洋、東ヨーロッパ等々世界各国から色々な人が集まっているので、競争レベルが高いという点です。そこで若いスタッフたちを教育し、全体のレベルアップを図るつもりです。これから世界にHIROKO KOSHINOの名前を知らしめるにはパリコレ参加が最短距離であり、世界中のメディアがその観点で世界から集まってくるので、パリコレは今の自分にとってとても重要だと思っています。
これからの活動テーマ − それはやはり「日本文化」
日本独特の絵画等のタッチというのは「墨と白黒の世界」で、これも日本独特の文化なのです。 この手法をデザインに取り入れることや、進化させていくなど、今後、徹底的に研究していきたいと思っています。もちろんこれまでにも作品として発表してきましたが、これからは海外でも私の作品を展覧会等で紹介していきたいと考えています。和の良さを私なりにクリエイトした作品を音の演出で引き立て、「日本の文化ってこんなにすごいのよ!」って、どんどん世界に発信していきたいですね。 「もう71歳、というよりもまだ71歳。まだまだ各界の方々とゴルフのプロアマコンペに参加したり、世界を飛び回りながら、あと50年頑張るつもりです!」(笑)。
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コシノヒロコ × リュウイン CD紹介
「禄禄華双紙」 |
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