イクリプスTDユーザーリスト

注釈一覧(主に録音現場での専門用語やプロ用機材の解説)/オノ セイゲン ( レコード制作家、作曲家 )

フィールドレコーディング:

マイクとレコーダーを野外に持ち出し、自然環境の空間をそのまま録音する。風の影響、はるか1万メートル上空を過ぎていく飛行機、町中なら不要な車やノイズを避けながらロケーションと最適日時をみつける。天候に左右されるだけでなく、サラウンドでDSD録音ができるものは電源の確保も簡単ではない。

「サラウンド寺子屋塾」:

http://hw001.gate01.com/mick-sawa/
ミック沢口は、元NHK制作技術センター長。現在はパイオニア技術開発本部技術戦略部顧問、東京芸術大学音楽環境創造学科サウンドデザイン講師などをつとめつつサラウンドの普及のため、放送局、エンジニア、アーティストとエンド側で互いの知識を共有することで、一人でも多く興味をもってサラウンド作品ができることを目標とし、日々サラウンドの輪を広げつつある。ライウハウス「UNAMAS」を経営するドラマーでもある。 上記ページからプロ向けのNARAS(National Academy of Recording Arts & Science)のProducers_And_Engineers WINGの制作現場での推奨事項日本語版がダウンロードできます。
「05-01寺子屋スペシャルプロジェクトポップスサラウンド制作ガイドラインNARAS5.1日本語版完成」より。原文はこちら

マスキング:

ステレオのミキシングにおいて、特に同じ定位(位置)で大きな音に重なって小さな音があると、小さい方の音が聴きとりにくくなる。似たような音色の楽器だけでなく、その反射音、残響、空間なども重なると聴き分けにくくなる。例えば、ヴィオラとチェロがピチカート、そこにハープ、ギターもユニゾンのユレーズを弾いたときに、人数だけでなく、それぞれのフレーズをどの楽器が演奏しているとする。別の例として、ジャズでドラムのブラシのフレーズや、フルートの息づかい。ステレオの場合は、聴こえにくくなった部分を一音づつ持ち上げたり、可能な場合は定位を少しずつずらしてやる。サラウンドの場合は、演奏そのままの録音で(ミキシングにより人工的な調整を後から加えることなく)フレーズを聴き取ることが可能である。サラウンドの特徴のひとつは、ステレオに比べてはるかにマスキングされにくい。

トラッキング:

最初のベーシック録音(バンドの場合、リズム録りとも言う)や、そこに違う楽器など録音を重ねて行く作業。

マイキング:

適切なる位置にマイクを設置すること。写真のアングル、レンズの選択と同様、どんなマイクを楽器に対してどの位置でセティングするかですべてが決まると言って過言でない。狙った方向だけを捉えるカーディオイド(単一指向性)、ほぼ360度を捉えるオムニ(無指向性)など、センシティブな音も捉えるコンデンサーマイク、大きな音に歪みの少ないダイナミックマイクなどがあり、同じ位置でもどんな角度で音源を狙うか、1cm単位、2〜180度変化させることで意図的に音質を変化させることができる。

ソニーの「SONOMA(DSD Audio Work Station)」

ソニーが開発した現時点で存在する世界で最高の精度のフルDSDデジタルのレコーダー、編集機でミキサー。ただし8トラックしか扱えないなど利便性は備えていない。あくまでクオリティ優先でSACDの制作ツールとして開発された。現在レコーダー、編集機としては32トラックまで発展し、スタートラボ( www.startlab.co.jp)にて購入可能。

ソニーの「サンプリング・リバーブ DRE-S777」:
 インパルス応答:

ホールや部屋の響きをインパルス応答のデータを畳み込むことにより、その空間の残響のみを作ることができるリバーブ。今までの人工的なデジタルリバーブとは違う、自然で繊細なりバーブを作れる。ヤマハの「サンプリング・リバーブレーター SREV-1」も同様にインパルス応答を近接4点法による収録で畳み込み、同様のリバーブが作れる。インパルスとは、無限大の高さで時間軸がゼロの概念。0〜超高域、すべての周波数の音が含まれる。極短い矩形波に近いピストルの音など破裂音もこれに近い。パン!(実際にはパ!)と手をたたくと、場所や方向により、パ〜〜ンと聴こえたり、バッと聴こえたり。またその残響は明るいか暗いか、空間の特徴の違いを再現できるリバーブ。インパルス応答とは、インパルスに対しての応答特性。実際にはサイン波を0Hzから超高域までスイープで時間軸を横に延ばしたストレッチト・パルスを用いる。

バウンス:

ピンポンとも言う。複数のトラックの音をミックスして別のトラックに移す。そこで空いたトラックにさらに音を積み重ねることができる。古くはビートルズなども4トラックのレコーダーであれだけ複雑に音を積み重ねることに成功している。

LFEチャンネル:

Low Frequency Effect 、文字通り、低音、重低音の効果がある音をいれるチャンネル。

アンビエンスマイク:

部屋の空間情報、空気感、エアー、それぞれ楽器の近くに置くマイク(スポットマイクと言う)と対照的に楽器から一定の距離を離した位置にアンサンブル全体を捉えるように置かれるマイク。部屋でいい響きをしている位置に置き、響きをフォローするためにも使用される。

アップコンバート:

もともとのサンプリング周波数の2倍、4倍、それ以上にあげた周波数に変化する。サンプリング周波数44.1KHzの音を88.2KHzや176.4KHzあるいはDSD(2.8MHzや5.6MHz)に変換することができる。時間軸の精度があがることにより、精度の高い再現が可能になるだけでなく、アップコンバートした状態でリバーブなどを加えると、もと音にない空間情報、さらに繊細な反射、消え際の響きまで作り出すことができる。「アット・ザ・ブルーノート東京」のサラウンド空間はこれにより蘇りました。

1/4アナログ(15ips/NNR):

1/4インチ幅のテープを15インチ/秒のスピード(15 inch per second)で、アナログテープ独特のヒスノイズなどを低減させる装置などをなし(No noise reduction)で使用したという表記。業務用アナログ・テープレコーダーのテープ幅は、2インチ、1インチ、1/2(ハーフ)インチ、1/4インチ(シブイチ、ロクミリ=6mm)とあり、テープスピードは、1秒間に30インチ(76cm)、15インチ(38cm)、7.5インチ(19cm)がある。ノイズリダクションには、Dolby A, Dolby SR, dbxなどがある。

かぶり:

音の大きいドラムは、ピアノやベースのマイクでもよく聴こえます。ドラムのマイクでもピアノは聴こえますが、わずかです。同じ空間のすべての音は混ざり合い、後から特定の楽器だけを完全に消してしまうことはできない。その部屋の反射や響き、特徴が聴き取れる点が、臨場感に結びつくとも言える。楽器の位置関係(演奏上及び、ディレイタイム)を熟慮した上で、かぶりはむしろ積極的に利用すべきである。

アイソレーションブース:

バンド全体の中で音量が大きく違う楽器やボーカリストを分けて入れる別の部屋。80年代に作られた商業スタジオの多くは、ピアノ・ブース、ドラム・ブースのほかに2〜3個、スタジオのメインエリアのほかに数個のブースを備える。同時にブースで演奏した楽器は、かぶりがないので後からやり直したり、消してしまうこともできる。

ニアフィールド・モニター:

レコーディング・スタジオのコントロールルームには、多くの場合設計段階からビルトインで壁に大型のモニタースピーカーを設置している。その部屋での慣れも必要だが、そのメインモニターだけで正確な音が判断できるケースは稀である。ミキシングコンソールの上に直接置くのは、低音など問題があるが、メインモニターほど壁や部屋の影響を受けにくい位置で設置できることから、好んで使用するエンジニアが増えた。

ITU:

International Telecommunication Union(国際電気通信連合)の略。 「ITU勧告ITU-R BS.775-1」では5.1chサラウンドの制作現場でのスピーカー配置を決めている。日本オーディオ協会のページには、サラウンドの解説なども丁寧にでている。
http://www.jas-audio.or.jp/m/about/07/index.html
前述したNARASでは、135度を推奨しているのに対して、ITUでは115度である点に注目。アメリカ人とドイツ人の違い。

海外のECLIPSE TD ユーザーリスト

  • Ben Georgiades (U.K)
  • Clarence Penn (U.S.A)
  • David Heaton (U.K)
  • Gary Thomas (U.K)
  • Geoff Calver (U.K)
  • Jonathan Freeman-Attwood (U.K)
  • Kirsten Cowie Bmus (U.K)
  • Klaus Hiemann (Germany)
  • Michael Zimmerling (U.K)
  • Mike Ross-Trevor (U.K)
  • Randy Brecker (U.S.A)
  • Rick Pope (U.K)
  • Royal Academy of Music (U.K)
  • Simon Osborne (U.K)
  • University of Miami School of Music (U.S.A)
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