バランス・エンジニア

Klaus Hiemann

クラウス・ヒーマン

これまで、プロ用のヘッドフォンでしか再生することが出来なかった正確な音を、スピーカーで普通に聴けるという快適さを実現したシステムだ。

ECLIPSE Home Audio Systemsのフラッグシップモデルスピーカー「TD712z」とフラッグシップモデルサブウーファー「TD725sw」による2.2chセットアップを聴いた時、初代モデル「512」からの飛躍的進歩と、低音域から高音域までスケール感が増した事により、従来からECLIPSE Home Audio Systemsが得意とするサウンドステージがさらに活かされる様になったと感じた。

また、このシステムで聴きこんでいくと、プロのニアフィールド・モニタリングシステムに欠けている点にも、「なるほど」と、気付かせてくれた。

それは、これまでプロ用のヘッドフォンでしか再生できなかった「正確な音」と、Loud Speakerでしか聴く事ができなかった、「レンジ感、パワー感」と言った、最も難しい点を高次元で実現させるという事だ。

その上で、このセットアップシステムは、全ての利点を合わせ持つ、制作現場で求められるスピーカーシステムに至ったと言える。

profile

Klaus Hiemann (バランス・エンジニア)

トーン・マイスターとして、世界で最も有名なクラシック音楽レーベルのひとつ、ドイツ・グラモフォンにて、数多くの巨匠達の録音を手がけ、1990年、同社録音センター所長に就任。
現在は独立し、レーベルの枠を越えて様々な録音に携わっている。 2002年グラミー賞3部門ノミネート。