神戸大学名誉教授

森本 政之

音の空間音響知覚に関わる研究では聴感実験が欠かせない。その聴感実験では音刺激を被験者に提示することになるが、音刺激の周波数特性だけでなく、時間特性も重要なファクタとなる場合が多い。そのため、少しでも意図した時間特性を持った音刺激を被験者に提示できるように、時間特性を重視して設計されたスピーカーECLIPSE 508と512を2004年から使用していた。これらは確かに研究目的にかなった時間特性を有していた。

profile

森本 政之 (神戸大学名誉教授)

2012年神戸大学環境音響学研究室教授を定年退職。
神戸大学在職中は、環境音響学研究室において「音の空間音響知覚」に関わる研究、特に方向感と空間印象の評価と制御に関する基礎研究を軸に、音の主観的評価に基づく音環境設計に関する研究に取り組む。また応用研究として、視覚障碍者のための音サイン(誘導鈴)、公共空間における音声明瞭度、防災行政無線、音声情報の漏洩を防ぐためのスピーチプライバシーなどの研究に携わる。
音の方向感、音の空間印象、音声明瞭度に関する研究論文多数。特に音の空間音響知覚に関する研究の第一人者として国際的に広く知られる。

・元日本音響学会会長、前西太平洋音響学会議議長
・アメリカ音響学会フェロー(2007)
・日本音響学会環境音響研究賞受賞(2011)
・同佐藤論文賞受賞(2012)
・日本音響学会名誉会員
・日本建築学会会員
・アメリカ音響学会会員