ライティングデザイナー

東海林 弘靖

昨年、青山の「ダ・ドリアテ」というお店で初めて目にしましたが、大変ユニークな形状が気に入ってます。

照明は、見えない現象。光そのものを扱って空間を演出をしていく、あるいはその空間を使うときに気持ちのいい環境を与えていこうとするものです。
非常に曖昧でありながらも、空間を構成するとても大切な一部。
普通にいて、それでいて心地いい・・・。そういう状態を作り出すという意味で光と音は隣り合わせ、同じ役割なんだと思います。 昨年、照明と音楽を融合したイベントをしましたが、両方が上手く組み合わさるとスケールが変わります。
空間に便利さだけを求めるのではなく、必要な光(音)、快適な光(音)を探し求めるとそこに楽しみを知ることができるのです。 気に入った「いい光」「いい音」は不思議と好きな場所になっていく力がありますよね。それは記憶や思い出に繋がるからではないかと考えます。

profile

東海林 弘靖 (ライティングデザイナー)

1958年生まれ。工学院大学・大学院建築学専攻修士課程修了。光と建築との関係に興味を持ち、建築デザインから照明デザインの道に入る。建築照明を専門とし超高層建築の外観照明、執務空間から住宅、レストランからバーなどの飲食空間まで幅広い光のデザインを行っている。
また、臨海副都心から湖北ニュータウンなどの都市空間照明についての仕事も精力的に取り組んでいる。
http://www.lightdesign.jp/