この記事が掲載される頃には、ほぼ3週間に渡って熱い戦いが繰り広げられたロンドンオリンピックも終わり、普段の平穏さが戻っている頃だろうか。果たしてニッポンは、何個のメダルを獲得できたのだろう?

さて、オリンピックが開催された彼の地ロンドン。その英国は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国(エリア)で構成される。ロンドン五輪の開会式では、そのエリア毎の特色の紹介が織り交ぜられていたことも記憶に新しい。

そして、近代スポーツ(起源を含む)の多くがイギリスで誕生したと言われている。具体的には、ラグビー、サッカー(フットボール)、クリケットといったイギリスの国技的なイメージが強い種目だけでなく、実は、バドミントンや卓球も英国生まれというから驚く(卓球は中国のイメージが強いが、国技というだけだ)。

もちろんスポーツだけでなく、他の文化におけるイギリスの世界的な影響力は非常に大きい。特に音楽がそうだ。

クラシックでは、ウィリアム・バード、エドワード・エルガー、ベンジャミン・ブリテンなどが有名なところ。

さらに決して見逃せないのが、ロック/ポップスである。1960年代から70年代にかけてのビートルズ、ローリング・ストーンズを始めとして、ザ・フー、レッド・ツェッペリン、クリームといった、ロックンロールからハードロックへの流れ、そしてキングクリムゾンやイエス、ピンクフロイド、ジェネシスなどのプログレッシブ・ロック、さらにはセックスピストルズやクラッシュといったパンクロックのムーブメントなどなど…。一口に「UKロック」と言っても、それは多種多様なスタイルを持ち、一括りには片付けられない無限の広がりと密度を有しているのである。

なぜ、英国の話をこんなに長々としているのかというと、イクリプスの今日の発展において、英国とは因縁浅からぬ、切っても切れない結びつきがあるのだ(決して強引じゃありません)。

ECLIPSE Home Audio Systemsを素晴らしいと最初に認めてくれたのは、英国のロック歌手/プロデューサーのブライアン・イーノである。日本デビュー前の2000年10月末、ボスニア・ヘルツェゴビナで行なわれていたチャリティーコンサートの会場のスタジオで、TDスピーカーの初代機「512」を聴き、後に同年末、彼のプライベートスタジオで再び試聴した際には、ボスニア~での好印象が確信へと変わった。「音も形も21世紀のもの」というのが、彼が「512」に送ってくれた賛辞だ。

ミュージシャンでは他に、ジョン・ウィリアムスマイケル・ナイマンといった英国きっての演奏家が気に入ってくれている。

録音/スタジオ系エンジニアでは、マイケル・ツィマリングやサイモン・ローズといった英国人がTDシリーズスピーカーに賛同している。特にサイモン・ローズは、伝統あるアビーロードスタジオのエンジニアとして、多くのサジェスチョンをECLIPSEホームオーディオ開発チームに与えてくれたようだ。

そして何といっても英国において見逃せない点は、英国の権威ある専門誌「What Hi★Fi?」にて、TD712zMK2や、TD510zMK2307PA他数々のモデルが、5つ星を獲得していることである。日本製スピーカーが5つ星を、しかも同一ブランドの複数のモデルが受賞しているのは、快挙といっていい。

彼の地イギリスにおいて、TDシリーズスピーカーは金メダル級の扱いなのである。