音楽プロデューサー、ミュージシャン

Brian Eno

ブライアン・イーノ

2000年10月30日。
Brian Eno これがBrian EnoがECLIPSE TDシリーズスピーカーに初めて出会った日である。
Bosnia-HerzegobinaのMosterという町にあるPavalotti Music Center。
ここで開催されるFuture Trust主催のチャリティーコンサートにBrian Enoは訪れ、そこの地下にあるレコーディングスタジオで彼は初めてECLIPSE TDシリーズスピーカーを聴いた。
彼は約30分間試聴した後、彼が以前プロデュースしたボスニアのロックバンド「Sikter」のメンバーを連れてきて、再び試聴会になった。
次に彼がECLIPSE TDシリーズスピーカーに出会ったのは12月15日、彼のプライベートスタジオである。
これらを通してBrian EnoはECLIPSE TDシリーズスピーカーについて次のように語ってくれた。

僕がはじめてこのスピーカーに出会ってその実力が聴けるチャンスを得たのは、ボスニアのモスターで開催されたチャリティ-コンサ-トの会場だったパバロッテ・ミュージック.センターにあるレコーディング・スタジオだった。まず最初にヒヤリングテストしたCDは、僕がプロデュースしたものだったので、どんなバランスの音なのかは充分予備知識があった。

何よりも感銘を受けたのは、ベースがとてもタイトで低音域が正確に再生されている音になっていること。低音域の余計な「たるみ」や不必要な「残響」がないのと、とてもシャープで減り張りがきっちりした音になっている。特にベース・ドラムの音はファンタスティックだった。

このCDでドラムを叩いていたバンドのドラマーを呼んできて聞かせたら「こんな凄い音のベース・ドラムを再生できるスピーカーなんて、今までに聴いたことがない!」といったよ。このスピーカーの再生レスポンスのスピード感には何か秘密があるんじゃないかな。僕が想像するに、このスピーカーは小さいユニットだから、敏感に高速で作動して、同じように素早く制止する。これがこのスピーカーの秘密の重要な鍵ではないかと思う。

この設計の基本構造の考え方は素晴らしいね。僕がスピーカーについて知る限り、これは全く新しいアイデアだ。じっくり聞き込めば聞き込むほどこのスピーカーが持つ可能性にものすごい感銘を受けたよ。 このスピーカーは、それぞれの楽器のイメージとその定位、音のポジションが非常にリアルに聞こえてくる。こう言った再生特性は他のスピーカーにはない新しい考え方だ。僕は、このスピーカーの音が「聴く」という方法論に関しての新しいアプローチの始まりになると思うよ。

僕がこのスピーカーを気に入ったもう1つの理由は、箱型ではないということ。もう「箱型」にはウンザリだよ。事実、この美しいシェイプが気に入っているよ。このシェイプがさ、前世紀のではなくて、この21世紀のカタチをしている。そしてその音も同じように21世紀の音をしている。

profile

ブライアン・イーノ (音楽プロデューサー、ミュージシャン)

2000年 U2 「Beautiful Day」でグラミー賞「Record Of The Year」受賞。
1974年 初のソロアルバム「Here Come The Warm Jets」をリリース。その後、デヴィッド・ボウイ、U2など名だたるアーティストのアルバムをプロデュース。ロック、実験音楽、民族音楽などさまざまな音楽の要素がミックスした独自の音世界は、世界中に多くのファンを持つ。
1973年 ソロ活動開始。
1972年 メジャーデピュー。
1971年 ブライアン・フェリーらとともにロキシーミュージックを結成。