ヴァイオリニスト

五嶋 龍

もっと試したい音、もっと聴いていたい音。

今オーディオは何かお持ちですか?

五嶋 龍:コンポを持っていますが、引っ越ししてあまり経っていないので、まだ箱の中に入ったままです。クラシックなスタイルでコンポがずらっと縦に並び、スピーカーが横にあるというタイプです。ECLIPSEの様なスタイルのスピーカーは初めて見ました。音もとてもナチュラルですね。
僕はエレキギターもやっているのでアンプリファイヤー(いわゆるギターアンプ)を使っているんですけど、これまでの木などで出来ているスピーカーはアンプリファイヤーって感じで、ECLIPSE Home Audio Systemsとは違う意味でいいんですけど、あまり自然という感じはしないんです。ECLIPSE Home Audio Systemsは見た目もカーブなどがナチュラルですね。デザインも新しくていい方向に行っているなと思いました。

五嶋 節(母):いいことばっかり言わんでええんやで!(一同 笑)

龍:まあECLIPSE Home Audio Systemsはエレクトロニクスとかテクノなどを聴くのにはやめた方がいいかもしれませんね。それこそスピーカー自体が巨大で、パワーそのものはECLIPSE Home Audio Systemsよりももっと出る物がある訳だし(笑)、そういうので聴いた方がいいかもしれないし、、、。 ECLIPSE Home Audio Systemsで聴く音楽はやはり上品な物でしょう。クラシックのような元々綺麗な楽器の音を、プロセス(加工)しないで聴くという良さです。そういう音は一番聴きやすいんじゃないかと思います。 オーケストラ音楽とか、木で出来た生の音を出す楽器やピアノ等のクラシック楽器の音、さらに言うとクラシックとかジャズのスタジオレコーディングではなく、音の良いホールでのライブレコーディングなどはライブ感が出てさらにいいんじゃないかと思います。ロックは録音によるんじゃないかな。プロセスしてアンプから出ている音を録るのではなく、そのまま楽器につないで録るのであれば有りかも知れませんね。
単に楽器の音をスピーカーで拡声した音を楽しむような普通のスタジオで出来る事は、このスピーカーで無くてもいいのかもしれません。ブライアン イーノさんのコメントにもありましたが、音の立ち上がりは確かに早いですね。大きい音の出るスピーカーといっても、せっかくの音がぼけちゃっては意味がない。このECLIPSE Home Audio Systemsみたいなクリアな音でないと。

さすがハーバード大学の物理学科!

節:もう分かった分かった!(一同 爆笑)

龍:我々は普段汚い音がスピーカーから出て来るのに慣れてるんですよね。スピーカーの持つバズ音とか。ライブでもECLIPSE Home Audio Systemsの様な音が聴けたらいいんだけど。
あーあ。僕のiPod持ってくれば良かったなあ、、、今日に限ってなんで持ってこなかったんだろう、、、My favoriteがここで聴けたのに。

節:あんた、演奏会の前はこういう取材はいやだって言うたやん!

龍:だってこんないいスピーカーだって知らなかったんだもん。

節:That's good commentね、もっと試したい音、もっと聴いていたい音! はい終わり!

お母様の関西特有のツッコミで和んだとても楽しいインタビューでした。

profile

五嶋 龍 (ヴァイオリニスト)

1988年ニューヨーク生まれ。建部洋子氏、ビクター・ダンチェンコ氏、チョー・リャン・リン氏に師事。現在ハーバード大学在学中(物理学専攻)。

7 歳でコンサート・デビュー。指揮者では、アシュケナージ、マゼール、チョン・ミョンフン等と共演。オーケストラではロンドン・フィル、ワシントン・ナショナル交響楽団、EUユース・オーケストラ、トスカニーニ交響楽団、オルフェウス室内管弦楽団をはじめ多くの音楽家との共演を重ね、世界各地で幅広い演奏活動を続けている。
ソロ活動では、カザルスホールでの10回のソロリサイタル、メキシコツアー、プラハの春にてリサイタルを開催。NYのグラウンド・ゼロでのメモリアル式典や広島・長崎での戦後60周年平和巡礼コンサートにも出演。2006年夏には全国12ヶ所のジャパンツアーを行った。2007年9月には、「日中国交正常化35周年記念コンサート」において、ロリン・マゼール指揮トスカニーニ交響楽団と共演。2008年7、8月には上海、香港、台北にてデビュー公演。8、9月には日本にて「五嶋龍ヴァイオリン・コンサート2008」と題し全国6箇所で公演した。 録音はドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、ユニバーサルクラシックスよりリリース。

使用楽器は、NPO法人イエロー・エンジェルよりストラディヴァリ「エクス・ピエール・ローデ」(1715年作)を貸与されている。

1996年より10年間にわたり、フジテレビのドキュメント番組「五嶋龍オデッセイ」で、彼の成長過程が紹介された。2008年夏には、中国のSMGカルチュラルチャンネルにおいて、特集が組まれた。

現在、JR東日本のCMに出演中。

公式Webサイトはhttp://www.ryugoto.com/
(提供:ASAHIネット)